2008年10月31日 (金)

Monderman model モンデルマン・モデル

日本(語)のオランダ」の「オランダへのキーワード AからZまで」に「モンデルマン・モデル」を加えました.

フリースラント州で道路交通安全の責任者を永年勤めてきたハンス・モンデルマン氏(1945-2008)が100以上の場所で試みてきた交通安全施策とその方法論の総称です.2003年ごろからはイギリスの交通研究者によって「共有空間」という言葉も使われるようになりました.

ドイツのボームテの事例が2007年9月に日本でも大きく報道されました.福島大学人間発達文化学類住居学研究室の阿部成治さんの「すまい」と「まちづくり」を考えるページに「信号や標識のないまちづくり」として詳しく紹介されています.(福島大学!,附属中学校に講演に行ったことがあるので懐かしい)

日本人と同じように規則の大好きなドイツ人が,規則や標識を減らす傾向を持つ共有空間プロジェクトに参加すること自体が意外とも言え,成り行きが注目されます.

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2008年9月15日 (月)

oranjerie

オランジェリ

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大きな桶に植えたオレンジなどの南国原産の木(kuipplant)を冬の間保管しておく場所がオランジェリ(oranjerie)です.どうしても暗い感じになるヨーロッパの城館の中でいちばん燦々と光を浴びる場所になるせいか,オランダの城館のオランジェリには見学者用の喫茶室になっているものが.私はオランジェリという言葉の語感が好き.

これは Kasteel Middachten (Rheden, Gelderland) のオランジェリ.

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2008年1月 8日 (火)

gezelschapsspel ゲーム

Gezelschapsspel - Wikipedia.

Een gezelschapsspel is een spel dat wordt gespeeld voor de gezelligheid, om met bekenden en familie de tijd te verdrijven. Vaak zijn dit bordspelen (zoals Monopoly), maar ook sjoelen en sommige kaartspelen worden als gezelschapsspel aangemerkt. Omdat het bij een gezelschapsspel om de gezelligheid gaat, wordt er niet om een prijs of inzet gespeeld.

ヘゼルスハップススペルはヘゼリッヒハイトを目的として仲間や家族で時を過ごすためのゲームである.多くは(モノポリーのような)ボードゲームだが,シューレンやある種のトランプゲームなどもあてはまる.ヘゼルスハップススペルで肝心なのはヘゼリッヒハイトであるから,賞品や賭のために行うのではない.

ヘゼルスハップススペル(あえて訳せばパーティーゲームですかね)はクリスマスやそのほかの機会に家族や仲間で集まって遊ぶゲーム一般のこと.スクラブルやメモリーもこの一種です.訳しづらいヘゼリッヒハイトのためのゲーム.逆にここからヘゼリッヒハイトの意味が覗けるかもしれない.

日本ではビデオゲームのような一人遊びがさかんになるまでは「ゲーム」といえばこのことを指していたような気がします.

オランダでは冬の夜が寒く長いせいかこうしたゲームがさかんなのですが,ここでもビデオゲームやインターネットにお客を奪われている傾向はあるみたい.それでも愛好者のクラブなんかも沢山あるので,現地でオランダ語を自然に学びたい人には良い機会かもしれません.

「日本語のオランダ」の「オランダへのキーワード AからZまで」から "gezelschapsspel" の項

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2007年7月12日 (木)

fiets 自転車

フィッツ

オランダには自転車が多いというのはまぎれもない体験的事実です.2007年07月12日づけて配信されてきたニューズレター「オランダ政府観光局ニュース」によれば,「昨年オランダの自転車台数は130万台増えて、1800万台になったとか。オランダの人口は1630万人ほどですから、赤ちゃんからお年寄りまで含めても、オランダでは一人1台以上自転車を持っている計算になります」とのこと.

自転車専用道路は総延長が15,000kmに達しているそうで,目的地までの距離を示した標識が整備され,paddestoel(きのこ)という愛称で知られるANWB(王立オランダ自動車協会,オランダのJAFの白塗りのポストもあちこちに立てられています.膝くらいの高さで自転車に乗っていればよく見えるけれど,森の中でも風景を乱さないように出来ているのはさすが.

関連サイト:
1.オランダへのキーワードAからZ自転車の項
2.ANWBのサイトにあるpaddestoelの模型.ボール紙で作れます.
3.オランダ政府観光局サイトのサイクリング特集

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2007年6月 6日 (水)

ondertrouw 結婚申請?

オンダートラウ

訳語はもうちょっと工夫してみる必要がありますが,オランダでは結婚しようとする男女が式より3ヶ月以上前にしかるべき役所に届け出をしなくてはなりません.その届け出をondertrouwといいます.

その後,結婚の意図が官報か何かに発表され,この結婚に反対の人は申し出ていいらしい.

わたしたちは24年前の今日6月6日,アムステルダムでオンダートラウをとりおこないました.ノルマンディー上陸作戦のDデイの記念日と重なったのは全くの偶然.さいわいどこからも反対の声は挙がらなかった.

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2006年11月10日 (金)

Sint-Maarten 聖マルチヌス(祭)

シントマールテン

これで聖人マルチヌス(セント・マーティン,サン・マルタン)とその祭日の両方を意味するようです.11月11日のこの日,オランダの地方によっては子供たちがグループを作って家から家をまわり,戸口で歌を歌って,キャンデーなどをもらって帰るという風習があります.12月5日のシンタクラース祭に次ぐ重要な(子供の)お祭りだそうです. フランドルのある地方ではシンタクラース祭の風習がシントマールテン祭の中で先取りされていて,12月5日ではなく11月11日にシントマールテンがプレゼントを配って歩く.

  1. 詳しくはオランダへのキーワード AからZまでSint Maartenの項をどうぞ.
  2. ユトレヒトから帰国されたモザイクさんのYahoo!ブログ「調査隊,オランダを行く」から「シント・マールテンのお祭り/Sint-Maarten (feest) 」.2005年のシントマールテン祭の写真が載っています.
  3. シントマールテンの行列にはランタンがつきものだけど,そういえばルシア祭も光の祭だ.

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2006年11月 1日 (水)

Bob 指名運転要員

ボブ

仲間を車で安全に送るため自分はその日アルコール飲料を飲まない役割の人をボブと言います.

いっしょにパーティや飲食店に行った仲間同士で「今日は誰がボブ?」といったやりとりがあり,また飲食店の側からもそうした問いかけがあるらしい.オーダーを取りに来たときにグループだったら「今日はお車ですか.ボブはどなたですか」と聞いて,運転要員にボブグッズをサービスしたりしたら楽しそうだし心理効果も抜群.

ベルギーのオランダ語圏がボブ発祥の地.ベルギー交通安全研究所(Het Belgisch Instituut voor de Verkeersveiligheid, BIVV)のアイデアだという.BIVVは1995年にベルギー醸造所連盟の Arnoldus Groep の協力で初めてボブ・キャンペーンを実施しました.その後毎年一回は実施されているとのこと.スタートからたいへんな成功で数週間経ったときにはベルギー国民の80%はその名を耳にしたことがあったといいます.現在ではベルギー人の97%以上(何歳未満は除くとかいうのでしょうが)がボブを知っている.全運転者の37%がいちどはボブになろうと申し出たことがあり,34%がボブだったことがあり,46%がボブの運転する車に乗ったことがある.そしてこの数字は年々増えているそうです.ボブの成功を象徴するのがボブ・キーホルダーの普及ぶりで,ベルギー人の5人に1人(35才以下では3人に1人)がこのキーホルダーを持っている(ベルギーのボブ・キャンペーン・サイトhttp://www.bob.beから).

欧州委員会の支持により2001年にはベルギーのほかオランダ,フランス,ギリシャも同様のキャンペーンを実施し,2002年にはデンマーク,スペイン,ポルトガルが,そして2003年にはイギリスも参加している.オランダが国を挙げて参加したのはベルギーに遅れること6年の2001年ですが,同じオランダ語を話す国でもあり,ボブの名前はずっと以前から知られていたことでしょう.ちなみにオランダでのキャンペーン名は "Boj jij of Bob ik?"(ボブは君それとも僕?)

オランダ政府のサイトに Bob は何かの略語ではなくただの名前である,ただ多くの人が "Bewust Onbeschonken Bestuurder" (意識的に/(酒を)注がれない/運転者)だと考えているようだが,とあり,どうも初期にメディアがこじつけたらしい.2002年のオランダの調査ではオランダ人の95%がボブとその意味するところを知っている.また運転免許所持者の5人のうち4人までが一度はボブになったことがあり,18%はキャンペーンの効果で以前より頻繁にボブの取り決めをするようになったと答えている.

日本でもMADDというNPO法人が「指名運転手キャンペーン」を行っているらしいけれど,2006年10月末の報道では,公益法人の「(財)全日本交通安全協会」が日本版ボブ運動に取り組むことになったとのこと.日本での名称は「ハンドルキーパー運動」でちょっと長い.実際には「今日は誰がキーパー?」みたいに使われるのかな.米語では酒場の主人やバーテンをバーキーパーというのでちょっとまぎらわしいけど.そのうち「ハンドルキーパー(愛称ボブ)」とかいうことになったりして.

参照:「オランダへのキーワード AからZまで」のBobの項

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2006年5月18日 (木)

elfstedentocht 11市周遊スケートマラソン

エルフステーデトホト

もう10年近く開催されていない11市周遊スケートマラソン. フリースラントの11の町と村を結ぶ200kmのレースです.

20世紀の初めに始まって15回開催されました.ルートになる運河や小川が十分凍ってくれないと開催できないので不定期.

オランダへのキーワード AからZまで」の項目をしばらくぶりに更新しました.リンク先の変更などがあったため.

Digitale Regio Friesland の旧サイトからは公式サイトへのリンクがあったのですが,新サイトにはない.

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2006年5月 8日 (月)

meivakantie 五月休暇

メイファカンシー

オランダでは四季それぞれにある学校休暇(schoolvakantie)の一つ.五月の初めを中心にした1,2週間のお休みで,女王の日(4月30日),解放記念日(5月5日)などと重なるように設定されているため,日本のゴールデンウィークとも重なっています.面白いことにその長さは復活祭休暇(Paasvakantie)と合わせて決めるらしい.どちらかが長ければ他方は短くなる.

このほかの学校休暇は夏休み(オランダでは6週間,フラーンデレンでは2ヶ月),秋休み,クリスマス休み(2週間)で,オランダでは全国を3つの区域にわけ,時期をなるべくずらすようにしています(vakantiespreiding).道路や休養先の混雑を避けるためとのこと.

リンク: Meivakantie - Wikipedia.

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2006年4月 1日 (土)

terp テルプ

terp (複:terpen)

テルプは立派なオランダ語ですが,もともとはフリースラント語で「集落」「村」を意味していたらしい.「塚」と訳したらいいのか,訳せないところがオランダ語らしいのか.

要するに人工の小高い丘で,もともとは増水したときの逃げ場だった.

やがてその上に家を建てたり(huisterp),村ができたり(dorpterp).この意味でテルプが使われるのはフリースラントに多く,フローニンゲンでは wierde (複:wierden),また werf と呼ぶ地方もあります(たとえば北ホーラント州のマルケン島).ベルギーでは wal, moot, werf,北ドイツでは Warft.

wierdeはあちこちで地名(の一部)になっていて,フリースラント州の首都 Leeuwarden の warden も wierde が変化したもの.Leeuwarden のほかには,Dokkum, Harlingen などもterpdorp から発展したと言われています.

詳しくは>>

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